試合に出られない野球少年に伝えたいこと【補欠にされている理由は3つある】
変わろう
こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。
今回は「試合に出られない野球少年に伝えたいこと」を語ります。
少年野球チームに所属して頑張っている子供はたくさんいますが、
その中で「試合に出られる子供」と「試合に出られない子供」がいます。
つまり「レギュラー」と「補欠」です。
チームに入ったばかりの時期や小学校低学年の間であれば、試合に出られなくても、「まあ仕方がない」と思えるでしょう。
しかし、いつまでたっても試合に出られないという状況が続くと、それはとても辛いものです。
楽しいと思って始めた野球なのに、試合のたびに劣等感に襲われます。
親に申し訳ないと、罪悪感を抱いている子供すらいます。
野球少年にとって「試合に出られない」ことほど苦しいものはないのです。
そうですよね?
でも、自分の意思で始めた野球です。
なんとかしましょう。
野球選手は試合に出てなんぼ≠ナす。
試合に出られるように、状況を変えるのです。
試合に出られない理由を明確にしよう
補欠の選手がレギュラーになるためには練習をたくさんすることが必要です。
でも、それだけでは足りない場合もあります。現実的にそのようなケースは多々あります。
長年、少年野球に関わってきた私テックロから見て、子供が試合に出られない主な理由は3つあると考えています。
1 理由@ 野球の実力不足
2 理由A 体格差
3 理由B 監督のひいき
君がレギュラーになれない理由は、上記の3つの理由のどれかに当てはまるはずです。
自分でわかると思います。
でも、理由はわかっても、対策はわからないかもしれません。
そこで、理由ごとに補欠の選手がどうすればいいかを、これからお話しします。
1 野球の実力不足で試合に出られない選手
大半の補欠の選手はこれに当たるはずです。
レギュラーの選手たちと比べて、野球の実力(技術)が
小学生の高学年にもなれば、それは自覚できると思います。
だったら、やるべきことは決まっています。
努力する
これだけです。
チームの練習に参加して頑張るだけでは全然足りませんよ。
それだけでは、レギュラー選手との実力の差は埋まりませんから。
レギュラー選手に追いつき、そして追い越すためには、レギュラー選手以上の努力が必要です。
チームの練習以外にも自主練をたくさんしてください。
レギュラー選手の2倍、3倍の努力をするのです。
それくらいの気持ちで自主練に取り組みましょう。
ただ、努力する前に1点だけ注意が必要です。
それは努力の方法を間違えないこと。
これは勉強にも当てはまることですが、
効率的な方法で努力をしないと、どんなに頑張ってもライバルに勝つことはできません。
勉強にも合理的な勉強方法があるように、野球にも合理的な練習方法があるのです。
そして、残念なことに、少年野球の指導者の中には、未だに昭和の古い間違った指導をしている人がたくさんいます。
古い間違った指導を受けて、それを真に受けて一生懸命に努力をしても、上手くならないどころか怪我をしてしまう危険すらあるのです。
なので、これから自主練をするにあたって、まずは正しい練習方法、現代の野球理論を勉強しましょう。
合理的な方法論を学んでから、それに従って努力をするのです。
そうすることで、初めて良い結果がついてきます。
もし、身近に現代野球に精通している信頼できる人がいるのであれば、その人の指導を受けましょう(例えば、元プロ野選手の指導を受けられる「野球塾」が近くにあるなど)。
でも、そのような恵まれた環境にいる人はあまりいないでしょう。
なので、そういう場合は、現代の野球理論に基づいた練習方法をまとめているDVDで学びましょう。
私の息子も古い指導者の下で野球をしていた時期があったので、たくさんの野球DVDを見て自主練をしました。
もし、DVDで学ばなかったら、間違った投げ方、打ち方を続けてしまい、今ほどには上達しなかったはずです。
やはり、最初に正しい方法論を学ぶことから始めるべきなのだと痛感しています。
参考までに、息子が実践して役に立ったDVDを紹介します。
⇒「野球DVD教材を買いあさって実践して評価してみた!」
なお、当たり前のことですが、方法論を学んだだけでは上手くはなりませんよ。
学んだことに従って、練習を継続してください。
成果が目に見えるようになるには、少なくとも3か月はかかります。
辛抱強く繰り返すことが絶対に必要です。
2 体格差で試合に出られない選手
小学生、中学生の間は体格が大きい子が圧倒的に有利です。
体が大きい子は小さい子よりも遠くに飛ばすし、速い球を投げます。
必ずしもフォームが良い、たくさん練習している、という訳ではありません。
ただ単に体が大きいから、小さい子に勝る結果が出せるのです。
だから、野球の技術は高いのに体が小さいことでレギュラーになれない子供は少なからずいます。
特に、部員数が多いチームだと、そういう状況になりやすいです。
ある強豪クラブチームの監督が言っていました。
「中学までは体の大きい子を集めたら勝てるチームになる」と。
実際にそうなのです。
だから、体が大きい子が集まっているチームに小さい子が入ったら、どんなに技術を高めてもレギュラーになれないのです。
それが現実なのです。
もし、君の体が小さく、そして大きい選手ばかりがいるチームに所属しているのであれば、チームを変わりましょう。
親に頼んで、チームを移籍しましょう。
小学生はゴールデンエイジ≠ニいって、運動神経が一番伸びやすい時期です。
将来大きく羽ばたくための大切な時期なのです。
そんな大切な時期に、試合にも出ずにベンチを温めていたら、取り返しのつかない損失になります。
試合に出ることでしか身につかない技術はあるのです。
だから、この時期は試合に出て技術を高めることを優先しましょう。
体格差はすぐには縮まりません。
しかし、中学、高校と成長するにつれて、追いつき追い越すケースはいくらでもあります。
小学校時代に特別大きい子は、いわゆる早熟な子で、後から小さかった子に抜かれることは結構あるものです。
中学までは体格差で他を圧倒していたのに、高校では周りが大きくなってきて、野球の実力でも負けるようになった・・・という話はよく聞きます。
だから、小学生、中学生の間は体格差は気にせず、技術を高めることを優先すべきなのです。
もちろん、体を大きくするための努力は必要ですよ。
早く寝て睡眠を十分にとる、バランスの良い食事をするといった生活を継続しなければいけません。
(参照→「成長期のスポーツ少年はたんぱく質不足!!プロテイン、サプリで補いましょう」)
でも、それをしたからといってすぐに体が大きくなるわけではありません。
人それぞれ、体が急成長する時期は異なるのです。
しかし、野球の技術は、正しい方法に基づいてたくさん練習し、そして試合で実践すれば必ず上達します。
だから、小学生、中学生の間は技術を高めるために試合に出ることを優先しよう、ということです。
3 監督のひいきで試合に出られない選手
「少年野球の監督がレギュラーを選ぶ基準」のページでも書きました。
少年野球チームの中には野球の実力ではなくひいき≠ナレギュラーを決める監督がいます。
少なからずいます。
ひいき≠フ理由は様々です。
単なる子どもの好き嫌いだったり、特定の子供の親と親密だったり・・・などなど。
どれもこれも、くだらない理由です。
もし君が、そのような理由でレギュラーになれないのであれば、そんなチームはさっさと辞めてしまいましょう。
続ける意味なんて全くありませんから。
野球チームは他にいくらでもあります。
好きな野球を楽しく続ける道はいくらでもあるのです。
悪い環境につかっていると、どんなに努力しても報われません。
変わりましょう。
人生には自分が変わるべき場合と、環境を変えるべき場合がある
試合に出られていない選手は試合に出られるように変わるべきだ、というお話をしてきました。
多くの選手は野球の実力がないから試合に出られないのです。
だから、正しい方法に基づいて人の何倍も努力しましょう。
正しい方法を知るために勉強する。勉強した方法論に基づいてそれを実践する。
自分が変わらなければいけないのです。
しかし、自分がいくら変わろうとしても、結果が変わらないケースもあります。
体格差が大きい場合と、監督のひいきがある場合です。
このような場合は、チームを変わるしかありません。
環境を変えるのです。
それだけで、試合に出られるようになる子供はいくらでもいます。
環境を変えるだけで、一気に状況が良くなることがあるのです。
今、野球のことをお話ししていますよね。
でも、今話していることは、野球だけの話ではありません。
これから先、大人になってからも思い出してほしい話なんです。
君は将来、仕事が上手くいかないことがあるかもしれません。
そういう時は、とにかく他人よりもたくさん努力することが必要です。
しかし、悪い環境にいるとしたら、どんなに自分が努力しても状況は変わりません。
そういう時は、思い切って環境を変えてみることも考えてみましょう(会社を変わるなど)。
環境を変えるだけで簡単に状況が良くなるケースがありますから。
いや、小学生にはちょっと未来過ぎてピンと来ないかもしれませんね。
例を変えましょう。
例えば、君が突然、学校でイジメを受け始めたとします。
最初は、なんとか関係を修復するための努力をするでしょう。
でも、どんなに努力してもイジメが止まらないケースもあります。
そんな時は、自分を変えるのではなく、環境を変えましょう。
その学校には行かない、という選択をしても良いのです。
自分に原因があるわけではなく、環境が良くない場合には、無理して自分を変えようとしたり、ましてや自分を責めたりする必要はないのです。
自分を変えてもダメな場合は、環境を変えてみる
このことは覚えておいて欲しいなと思います。
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