脱・勝利至上主義!少年野球は子供達の成長のためにある!

 

 

大人の目標

 

 

こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。

 

 

 

今回は少年野球における目標について持論を語りたいと思います。

 

 

 

子供の目標と大人の目標は違う

 

 

人間が成長するためには目標が必要です。
少年野球をしている子供にとっては試合で活躍しチームの勝利に貢献することが目標となるでしょう。

 

勝利という目標をもって取り組まなければ本気にはならないし、本気にならなければ成長はしません。
勝利を目指してがむしゃらに野球に取り組むからこそ、勝利の喜び、敗北の悔しさを経験できます。子供はその経験を糧にしてさらに努力し、そして成長できるのです。

 

しかし、それはあくまでも子供の目標です。
大人が子供と同じ目線で勝利を目標としてはダメだと私は考えます。

 

 

指導者や親が目指すべきはチームの勝利≠ナはなく子供の成長≠ナす。
大人までがチームの勝利≠目標としたら、子供の成長に悪影響を及ぼすことが多々あります。
チームの勝利至上主義と子供の育成は矛盾するケースがあるのです。

 

 

以下、私が少年野球の現場で見てきた勝利至上主義の弊害を挙げていきたいと思います。

 

 

 

勝利至上主義の弊害

 

 

  • 練習日が多くなる→身体の成長の妨げとなる(子供の成長には休養が不可欠)。怪我の要因にもなる。遊び、勉強、他のスポーツなどをする余裕がなくなる
  • 戦術(バント練習、シートノックなど)ばかり重視し、ストレッチや体幹トレーニングなどに時間をかけない→子供の身体のスペックが上がらない
  • 試合中も監督がいちいち子供に細かい指示を出す→子供が考えなくなる
  • 指導者が子供のミス(結果)を責める→子供は野球が嫌になる
  • その子の親までが子供のミスを責める→ますます野球が嫌いになる
  • エースの子ばかり登板させる→エースの子はやがて(中学、高校で)肘や肩の故障が顕在化する。控えの投手は経験を積めず成長しない。
  • レギュラーを固定する→レギュラー選手だけが上達し、控えの子は上達する機会さえもらえない。
  • ポジションを固定する→ゴールデンエイジにとって重要な様々な動きを経験できない
  • 内野ゴロ狙いのダウンスイングを強制する→高校野球、大学野球などの上のレベルで通用しなくなる

 

 

などなど・・・
数え上げたらきりがありません。

 

とにかく、指導者や親が子供と一緒に「勝利」を目指していたら、子供の成長にとって望ましくない結果となってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

子供にとって、目先の試合はゴールではありません。将来に向けて成長するための過程でしかないのです。
子供にとって大切なのは未来≠ネのです。

 

 

だから、勝利至上主義はやめましょう!

 

 

 

 

「勝利」を目指して頑張っている子供達を、「成長」できる方向に導く

 

これが少年野球における指導者のあるべき姿だと私は考えます。

 

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