監督!低学年の子供には野球の楽しさを教えてください!運動神経を育ててください!

 

 

プレゴールデンエイジ

 

 

 

こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。

 

 

 

低学年から野球チームに入ってくる子供たちがいます。

 

この子たちは野球界の宝です。

 

大切に育てなければなりません。

 

それなのに・・・

 

 

栄養を与えずに大切な才能を枯らしてしまっている指導者が多すぎませんか?

 

 

 

低学年の子に厳しくしてはいけない

 

 

チームによっては低学年の子供に対しても厳しく指導をする監督・コーチがいるようです。
例えば順番にノックをしている最中によそ見をしている子供がいたら

 

「こらーっ!!お前どこ見てるんだー!!」

 

 

いや・・・
低学年の子供ですよ。

 

0歳から10歳くらいの間は脳神経が著しく成長している時期です。
この年代の子供たちは本能的に外界の刺激を求めています。
成長期の子供がご飯をたくさん食べることと一緒。
脳が成長するために、様々な情報を欲しがっているのです。

 

だからノックの最中でもカラスが飛んでいたら上を見ます。
バッタがはねていたら捕まえようとします。
友達が話しかけてきたらおしゃべりを始めます。

 

これはこの年代特有の本能的な行動であり、脳が健全に成長するために必要な行為なのです。

 

それなのに、長い練習に集中しろ!なんて無茶な話です。
子供に指導する前に自分が勉強しろ、って話です。

 

ついでに言っておきますと、小さい子供に対して暴言を繰り返していると脳の形が変形してしまいます。
(参照→厚生労働省の研究班の資料

 

 

低学年の子供には楽しく野球をさせましょう。
くれぐれも、子供の健全な成長を阻害することだけはやめてくださいね。

 

 

低学年はプレゴールデンエイジ。運動神経を鍛えてあげよう!

 

 

5歳から12歳くらいの年代の子供たちをゴールデンエイジと呼びます。
この時期に人間の運動神経がほぼほぼ出来上がるという大切な時期なのです。

 

その中でも特に5歳から10歳くらいの間をプレゴールデンエイジと言います。
この時期に様々な運動(というより体を使う遊び)をさせ、様々な体の使い方を学ばせることによって、11歳〜12歳の時期の運動神経の伸びを爆上げさせることが可能になります

 

 

プレゴールデンエイジ

 

 

人生で一度しか来ない極めて貴重な時期なのです。

 

だから、この時期の子供(つまり小学校低学年の子供)をチームに受け入れるのであれば、指導者は「プレゴールデンエイジを預かった」という自覚を持ってください。

 

 

キャッチボールやノックは低学年の子供たちが飽きない程度に短時間で終わらせて、上級生とは別メニューで練習させるべきです。
具体的には、体を使った様々な練習をさせること。
ラダー、コーン、縄跳び、鉄棒などなど、道具を用いて体を使う遊びのような練習メニューはいくらでもあります。
道具がなければ、大きい四角の線を土に書いて、その中で鬼ごっこをさせても良いのです。

 

とにかく、子供たちが飽きないように、次々と動き回らせること。
野球の基本技術の習得など、後からでいい。
長時間の反復練習などいらない。
この時期はとにかく楽しく飽きずにヘトヘトになるまで体を使わせることが重要です。

 

ここが上手くいけば4年生になってからの野球動作の反復練習により技術が爆上がりしますから。

 

 

 

試合など見せなくていい

 

 

少年野球チームの多くは毎週日曜日に試合をします。
試合に出るのは上級生だけ。
そして、ほとんどのチームは低学年の子供もベンチに入れています。
低学年の子供たちは試合に出る可能性がないのに、ずっとベンチで試合を見ています。

 

 

これって、何の意味があるんでしょうね?

 

 

上記したように、低学年はプレゴールデンエイジです。
一生のうちで二度と来ない運動神経を伸ばす時期なのです。
それなのに、なんで毎週毎週ただただベンチの前に立たせますか?

 

 

罰ゲームですか?

 

 

私の息子は小1で野球チームに入ったものですから(自分から入ると言い出してしまった・・・)毎週日曜日は朝から夕方までただただボーっと試合を見る羽目になってしまいました。

 

正直言って、この時点で辞めさせるべきでした(息子にやめる気がなかったので続けましたが・・・)。
プレゴールデンエイジに運動させないチームって、最悪ですよ

 

 

この記事を見ている監督さん。
そして、上級生の試合に下級生を連れていっている監督さん。

 

低学年の子は試合には連れていかないでください。
試合を見て勉強する、という年代の子供ではないのです。

 

低学年の面倒を見てくれる父兄に頼んで、どこかのグランドで、あるいはグランドの片隅で、ゴムボールとプラスチックバットで遊びの野球をさせてあげたらどうでしょうか?
それが難しいなら、いっそ試合に出ない低学年の間は試合の日はお休みにして自由な時間を過ごさせてあげてみては?
お父さんと自主練したり友達と外遊びしている方が子供の成長になるかと。

 

昭和の子供たちは公園で野球をして遊んでいました。
その経験があるから野球が大好きになり、その後チームに入って厳しい練習でも続けることができました。

 

低学年の子供に退屈な思いをさせてどうします?
それで野球が好きになりますかね?

 

 

まずは野球を好きにさせる

 

 

ここからのスタートですよ。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加