試合中の細かい指示より試合後のミーティング!選手を伸ばす監督はここが違う
考える力
こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。
今回は「試合中の細かい指示と試合後のミーティング」について持論を語りたいと思います。
少年野球の監督は人それぞれ個性がありますが、試合中に細かすぎる指示を出す監督が結構いらっしゃいます。
相手打者が変わるたびに守備位置の指示を出す
投球サインをキャッチャーに任せず、全て監督が出す
攻撃の時も1球1球バッターにサインを出す
ん〜
細かい
もちろん、サインを出す監督は根拠があって出しているのだと思います。
ですけれど、これでは選手自身の考える能力が育たないのではないでしょうか?
また、こういった細かすぎるサインを出す監督は大抵怒りっぽいタイプです。
サイン通りの結果を選手が出せなければ、その選手を厳しく叱ります。
だから、選手はいつも監督の顔色を見ながらプレーしています。
相手選手を観察するのではなく、監督の顔色を観察しているのです。
これじゃあ、楽しくないし上達もしませんよ。
私の息子が最初に入った少年野球チームの監督がこのタイプでしたね。
2番目に入ったチームの監督はそれとは真逆のタイプでした。
試合中の指示はほとんど出さない。
「これまで練習でやってきたことを試合で出してこい!」
そう言って、子供たちをグランドに送り出し、あとは選手に任せたまま。
試合中ミスがあっても、その場で叱ることはありません。
でも、片手にメモ帳を持っていて、何やら書き込んでいます。
試合が終わると選集全員を集めてのミーティングです。
長い長いミーティングです。
監督はメモ帳を見ながら、試合中に気になった選手の動きを指摘します。
そして、そのプレーをした選手にプレーの根拠、考えを聞きます。
「選手の考え」と「監督の考え」の違いを明らかにして、チームみんなでどうすべきだったかを考えます。
そして、選手は家に帰って「野球ノート」を書きます。
その日の試合で、良かった点、悪かった点、今後の課題などを詳しく書いて、次回の練習の時に監督に提出します。
そして、その次の練習の時には監督からノートが返ってきます。
ノートには真っ赤なペンで監督からのアドバイス、励ましの言葉がびっしりと書かれています。
選手全員のノートに、です。
このノートは息子の財産です。
何か月前の試合であろうと、このノートを見返せば、その時のプレーを鮮明に思い出し、そして何が悪かったのかを確認できます。
何度も何度もノートを見返すことで、自分が犯しやすいミスや克服すべき弱点が明らかになります。
息子は2番目のチームに入って変わりました。
野球を良く考えるようになりました。
練習を熱心にするようになりました。
野球が大好きになりました。
試合中に細かすぎる指示を出す監督は、要するに勝利至上主義≠ネのです。
私は勝利至上主義≠ェ嫌いです。
少年野球の目的は選手一人ひとりの育成であるべきだと考えます。
試合中に細かい指示を出す監督さん。
指示を出すよりも、その根拠を子供に教えてあげませんか?
子供が理解できるまで、たっぷりと時間をかけて。
ツイート