解散危機にある少年野球チームの体験会チラシの配り方とスケジュール
前のページでチームの部員勧誘チラシを作成しました。
次は、チラシを配布する計画を立てます。
チラシを配る時期
体験会実施の2週間前です。
子供の興味、気持ちは移ろいやすいものです。
2週間以上も前にチラシを配っても、熱が冷めてしまう可能性があります。
チラシを見る→興味を持つ→すぐに体験会に参加→入団
という流れを短期間で作ることが大切です。
ダラダラ時間をかけても、逆に気持ちが遠のくものです。
しかし、だからといって体験会の1週間前では、「親」が都合をつけることが難しくなります。
開催日から遠すぎると「子供」が興味を失う。
開催日に近すぎると「親」が調整できなくなる。
だから、2週間前くらい前が丁度いいのです。
なお、チラシはネット注文して配送されるまでに5日ほどかかるので(地域によって差があります)、余裕をもって注文しておきましょう。
体験会を実施する時期
野球チームには子供が入団しやすい時期≠ニいうものがあります。
1 学年が上がる時
2 夏休みに入る時
3 他の地域から転校してきた時
このタイミングでチームに入団する子供が多いので、それに合わせて体験会を実施するのが効果的です。
野球チームに入団しやすい時期≠ニ言いましたが、この時期は他のスポーツチームに入る子も同様に多いです。だから、子供を取られないようにがんばりましょう!
それでは、体験会を実施すべき時期を具体的に決めます。
1 学年が上がる前→3月上旬
2 夏休みに入る前→7月上旬
3 他の地域から転校生が来た直後→4月中旬、9月中旬
以上です。
つまり、@3月上旬 A4月中旬 B7月上旬 C9月中旬
計4回
必ず、体験会を実施しましょう。
これくらいやらないと、チームは衰退していきますから。
何もしなくても部員が集まっていた昭和≠ニは時代が違いますからね。
といっても、
これは現時点で5年生以下で十分にチームを運営できる人数がそろっているチーム≠フ場合です。
つまり、来年は大丈夫≠ニいえるチームのノルマです。
チームを運営できる≠ニは?
・試合に出るメンバー(子供)が十分に足りている
・チーム運営費、裏方の仕事を負担するのに十分の数の親がいる
両方の条件がそろっている状態です
では、子供、親の数が来年になると不足するという状態のチームはどうすべきか?
月に1回、体験会を実施しましょう!
来月から早速始めるのです!!
「部員募集活動に力を入れない野球チームは消えゆくのみ」でも書きましたが、
部員が9名を割ってしまうと、もう手遅れです。
試合ができないようなチームにわざわざ入部しようと思う親も子供もいません。
現存の選手たちは試合も練習も十分にできないまま、時間が過ぎていきます。
親達は、チームの運営費、裏方の仕事を少ない人数で負担し続けます。
そうなったら、みんなが辛いです。
そうなる前に、手を打ちましょう!
私の息子が所属してた少年野球チームも一時期そんな状態になりかけていました。
しかし、その当時の父母会長が先陣を切ってチラシを作り、毎月対象エリア内の小学校の校門前でチラシを配り続けました。
他の親達も、もちろん一緒になって頑張りました。
その結果、翌年には十分な数のメンバーが集まったのです。
あの時の踏ん張りがなかったら、今頃チームは存続していなかったかもしれません。
今は苦しい時かもしれませんが、子供たちのために、チームの未来のために、お父さん、お母さん、頑張ってください!
人数が少ないチームは「子供を入団させるべきチームを探している親」からは選ばれません。
それはそうでしょう。この種の野球オヤジ達は息子に良い環境で野球をさせたいのですから。
だから、チラシで「野球に興味のない親子」を勧誘することに注力すべきなのです。
配るチラシの枚数
対象エリア内の小学校の生徒全員に渡すくらいの勢いでいきましょう。
例えば、対象エリア内の小学校が5校あって、それぞれの生徒総数が500名だとします。
とすると、5×500=2500
2500名の子供が勧誘のターゲットになります。
といっても、現実的に全員に配るのは無理です。
なので、8割の子供に配るという目標設定にしましょう。
つまり、2500×0.8=2000
2000枚用意して、それぞれの学校で400枚配り切るのです。
8割の子供に配布するのって、大変ですよ?
受け取るのを拒否する子供もいますから。
だから、とにかく笑顔
優しく、明るく、元気な声で子供たちにチラシを渡すのです。
渡すだけでOK!
チラシを受け取ってもらったら、興味を抱く子供は必ず出てきますから。
後は、体験会に来てくれることを信じて待つのみ。
現実的には8割の子供に渡すのもかなり難しいです。
8割を目指してがんばって、その結果、6割配ることができれば上出来だと思います。
でも、最初から「6割を目指しましょう」なんていってたら、5割も配れません。
テキトーに配る親もでてきますから。
だから、チラシ担当の方は「8割配り切ります!」と高い目標を宣言し、実際にその分のチラシを用意するのです。
そうやって、親達を本気にさせてチラシ配布に臨むのです。
チームが存続できるかどうかの瀬戸際なのですから。
なお、そんなにたくさんチラシを準備するのは部費の無駄使いだと思われるかもしれません。
でも、2000枚作っても費用は4660円です(サンプルのテンプレートの場合)。
だったら、一人入部してくれただけでも十分に元がとれます。
お金の話をするのは嫌らしいかもしれませんが、現実問題として野球チームを運営するためには運営費を負担するだけの人数の親が必要なのです。
一人入団してその家庭が1年在籍すれば、1年分の部費収入が生じます。
チラシは投資≠ニ思って、頑張るしかないのです。
本気になりましょう。
次のページでは体験会の内容についてお話しします。
まとめ
【体験会実施のスケジュール】
来年のメンバーがそろっているチーム
→@3月上旬 A4月中旬 B7月上旬 C9月中 計4回
来年のメンバーが足りないチーム
→毎月一回実施する。来月から実施する。
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