状況(ランナー1塁、ランナー2塁)に応じたキャッチャーのワンバウンド処理(応用編)
走らせない
こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。
野球DVD「キャッチャー育成プログラム」で元千葉ロッテマリーンズ捕手の定詰雅彦氏が解説されている状況に応じたキャッチャーのワンバウンド処理≠ご紹介します。
キャッチャーのワンバウンド処理の基本が身についたら、次は応用編です。
ランナーがいる場所に応じて、ボールをはじく場所をコントロールできるようにしましょう。
ランナーの進塁を防ぐために。
ランナー1塁の場合
ランナーが1塁にいる場合、ワンバウンドのボールを3塁側にはじいてしまうと、ランナーから見てキャッチャーとボールの距離が判断しやすいので、ランナーはスタートを切りやすくなります。
これでは進塁されてしまいます。
では、正面にはじけばいいのか?
3塁側にはじくよりははるかにマシです。
しかし、正面に落とした場合でも、1塁ランナーから見て、キャッチャーとボールの距離は判断しやすく、スタートを切りやすくしてしまいます。
そこで、ランナー1塁の場合には、ワンバウンドを1塁側にはじけるような技術を身につけましょう。
ボールが1塁側に転がると、1塁ランナーから見て、キャッチャーとボールの距離は判断しづらくなります。
思い切ったスタートが切れません。
これで無駄な進塁を防ぐことができます。
ピッチャーが投げるボールの種類(回転)にもよりますが、
キャッチャーがワンバウンドを体に当てるときに、上半身を少し1塁側に向けてボールを受ける。
この角度を上手くつけられるようになったら、うまい具合にボールが1塁側に転がってくれます。
ランナー2塁の場合
ランナー2塁の時にワンバウンドのボールが来たら、ボールを3塁側にはじくようにしましょう。
3塁側にボールが転がった場合、2塁ランナーから見ると、キャッチャーとボールの距離は判断しやすくはなります。
しかし、3塁側にはじくことで、キャッチャーがボールを捕った場所から3塁までの距離が近くなりますので、結果的に3塁でランナーを刺す可能性が高くなります。
進塁を防ぐ、3塁で刺す、という可能性が一番高いのは、ボールを3塁側に転がすことなのです。
ボールをちょっと遠くにはじいてしまった場合
ボールをちょっと遠くにはじいてしまうと、ランナーに走られてしまいます。
しかし、この場合でも簡単に諦めて進塁を許してはいけません。
ちょっと遠くにボールをはじいてしまったら、キャッチャーはボールを追いかけながら、一度、目でランナーを牽制してみましょう。
ランナーの方に顔を向けて刺すぞ“!という意思を示すだけで、ランナーが止まってくれる場合もありますから。
どんな状況でもできる限りのことはやりましょう。
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