【連投を強いられる小学生・中学生投手のリスク】親父が監督から子を守れ!

 

 

親が子を守れ

 

 

 

こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。

 

 

監督の采配・選手起用・指導練習内容を批判する保護者」で書きました。
親が監督の選手起用に口出ししてはいけない。
これはチームとしての絶対的なルールだ、と。

 

でもね、私は一つだけ例外があると思っているのですよ。

 

 

骨端線が閉じていない投手の故障リスク

 

 

野球は肘・肩を痛めやすいスポーツです。
特に球を投げる回数が圧倒的に多いピッチャーは怪我するリスクが高い。
だから、近年は高校野球での球数制限のルール化が進んでいます。

 

でも、それでは遅い。

 

本当に怪我をするリスクが高いのは骨端線が閉じていない子供。
つまり成長軟骨で体が成長している時期の子供なのです。

 

子供の体は大人の体のミニチュア版ではないと、よく言われます。
骨端線が閉じている大人の体と、成長軟骨でできている子供の体とは、骨の質≠ェ違うのです。

 

子供の骨は柔らかく、そして脆い。

 

そんな時期にピッチャーをやって土日連投なんかしていたら、いつ故障するかわかりません。
球速が速いピッチャーであれば、なおさらそのリスクが高くなります。

 

骨端線が閉じていない子供をピッチャーとして連投させることは極めて危険なことなのです。

 

 

 

 

 

骨端線が閉じる時期には個人差があります。
閉じたかどうかはレントゲン写真を見れば明らかにわかります。
といっても、わざわざレントゲン検査しないですよね?
目安としては濃い髭が生えてきたとき。
大体15〜16歳くらいです。
少なくとも中学生の間は骨端線は閉じていないと考えましょう。

 

 

 

子供が連投させられていたら、親が監督に進言しろ!

 

 

小学生の頃から球が速い子がいます。
将来有望ですよね。
本人はもちろんのこと、親もその子の将来に大きな希望を抱くと思います。

 

だったらね、お父さん。

 

その子を本格的に投手にするのは骨端線が閉じてからにしてください。

 

上記のように、骨端線が閉じていない成長期の子供の骨は脆く、怪我のリスクが高い。
ピッチャーは特に高い。
そして、球速が速ければ速い程、そのリスクは高まります。

 

それなのに、そのリスクを自覚せず、息子が少年野球で大活躍する姿を見て無邪気にはしゃぐ呑気なお父さんがどれほど多いことか・・・

 

 

 

 

 

少年野球、中学野球時代の投げ過ぎが原因で、高校時代に怪我が顕在化して、野球ができなくなる子が後を絶ちません。

 

子供も親も絶望です。
親の悲しみは自分の無知が招いたもので自業自得ですが、
子供は完全に大人の自己満足の犠牲者。
かわいそうでなりません。
日本少年野球の勝利至上主義が招いた悲劇です。

 

本来ならば指揮を執る監督が子供の将来を考えてエースの連投を避ければいいことなのですが、現状そのような意識を持っていない監督が数多く存在します。

 

だとしたら、お父さん

 

あなたが監督に進言するべきです。

 

 

「息子の将来のために、連投させないでください」と。

 

 

本来はやってはいけないことですよ?
選手起用に一保護者が口出しするなんてことは。

 

でもね、ここだけは仕方がない。
子供の将来が潰されるかもしれないのですから。
ここはチームの秩序を乱すことになったとしても、一人の子供を守らなければいけない場面なのです。

 

そして、進言を聞き入れてくれないのであれば、チームを変わりましょう。
本来はチームに入る辞めるは子供が決めることです。
でも、ここは子供を説得して、チームを変わるべき。
将来野球ができなくなった時に一番傷つくのは子供なのですから。

 

 

 

子供が危険にさらされています

 

守るのは親のあなた

 

親が守らなくて誰があなたの子供を守りますか?

 

 

 

参照文献→「新しい少年野球の教科書 科学的コーチングで身につく野球技術

 

 



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