【危険】野球チームは10歳過ぎてから!低学年での入団はデメリットが大きいですよ!
伸びない
こんにちは。
『テックロ野球研』のテックロです。
今回は「何歳から野球チームに入れるべきか」について、持論を展開したいと思います。
結論
@ 年齢は10歳以上になってから
A そして、ある程度野球の基本動作を身につけてから
保護者として9年間野球チームに携わり、たくさんの子供達を見てきた経験から出したテックロの結論です。
以下、理由を述べていきます
理由
1 10歳未満で野球チームに入団することをおすすめしない理由
@ 野球漬けになったら逆に伸びしろが少なくなる
もう常識になっていますが、小学生の子供はいわゆるゴールデンエイジです。
この時期にその人の運動神経ができ上がります。
特に小学校低学年はプレゴールデンエイジと呼ばれる極めて重要な時期です。
この時期はひとつのスポーツに集中して取り組むよりも、様々な運動をさせて運動神経を成長させることを優先すべき時期なのです。
プレゴールデンエイジの時期にどれだけ運動神経を伸ばせるかによって、中学・高校での伸びしろが変わってきます。
参照⇒「医師会病院のサイト」
だとすれば、チームに入れて野球漬けにするよりは、水泳、空手、ヒップホップダンスなど、様々な運動を経験させてあげた方が絶対に良いのです。
野球チームに入ったら、少なくとも週末はずっと野球漬けになりますからね。
なので、金銭的負担はありますが、小学校低学年までは複数のスポーツのスクールに通わせるなどして、とにかく運動神経を育てることに集中したほうが良いです。
そして、日曜日は友達と外で思いっきり遊ばせてあげましょう。
豊かな心と体を育てるためには、厳しい環境よりも、のびのびと楽しめる環境を与えてあげることが、10歳未満の子供には大切だと思います。
A 低学年の子はチームでほったらかしにされるリスクがある
現在でも、勝利至上主義の野球チームが大半です。
毎週日曜日には試合を組み、そこで出場できるのは上級生のレギュラーのみ。
下級生は一日中試合をただただ見ているだけ、というチームがとても多いのです。
もちろん、普段の練習もレギュラー中心のメニューです。
下級生が充実した練習をさせてもらえるチームはとても少ないのが現状です。
これでは時間の無駄どころか、子供の将来の運動能力を低下させてしまいます。
プレゴールデンエイジにただただ試合を見せているということは、運動神経を伸ばせる二度と来ないチャンスを奪っているだけですから。
このようなチームに低学年の子供を入れてしまうのは、本当に子供の将来にとってマイナスだと思います。
ただ、逆に言えば、低学年の子供でも高学年の選手と同様に十分に練習させて、そして低学年用の試合もしっかり組んでくれているチームであれば、10歳以下の子供でもチームに入っていいでしょう。
ただ、本当に低学年の子が十分に野球をさせてもらえる環境なのかどうかは事前にしっかりと調べておく必要がありますよ?
体験会に行けばその時は丁寧に指導してくれますが、入団した後はほったらかし、というのはよくある話です。
安易にチームを選んでしまうと、子供の将来にとって取り返しのつかない損失になりますからね。
なので、体験会に行く前に、こっそりと普段の練習と試合を十分に観察したうえで、低学年の子供の運動神経を伸ばせる環境なのかどうかをきっちりと見極めてください。
また、良いチームに入ったとしても、野球以外のスポーツを経験させてあげることも重要です。
野球しかやっていない子供は、将来の伸びしろが少なくなってしましますからね。
低学年から野球漬けの子供は高学年でチームの中心選手として活躍するケースが多いので、目先の事だけを考えれば「早くチームに入れたい」という気持ちもわかります。
しかし・・・中学、高校で伸びなくなり、周りに追い抜かれていく、というケースもとても多いのです。
あるあるです。
なので、親御さんは目先の結果ではなく、子供の将来を考えたほうが良いです。
具体的には、「高校野球、そしてその先で良い選手になるためには・・・」という視点で、子供の環境を考えてあげてください。
2 野球の基本動作を身につける前にチームに入団させるべきではない理由
野球の基本動作ができていないと、第一印象が悪くなります。
「この子はセンスないな・・・」と監督に思われたら、その後ずっと冷遇される可能性があるのです。
つまり、ずっと試合で使ってくれないという事。
もちろん、どんな子供に対しても平等に練習をさせ、平等に試合に出場させてくれる指導者もいます。
でも、そうじゃない指導者が多いのも事実。
私の息子が最初に入ったチームの監督がそうでした。
息子は1年生の時からそのチームに入ってました。
しかし、4年生の時に後から入ってきた上手な同級生があっさりとレギュラーになり、息子は相変わらずベンチでした。
息子も4年生の時はある程度うまくなっていたと思うのですが、1年生の時にキャッチボールも満足にできない状態で入団してしまい、その時から「こいつはセンスない」という扱いを受け続けました。
監督の言動に現れていました。
私の息子以外にもこのような冷遇を受けている子がいました。
他のチームでもこのような事は珍しくないようです。
息子は毎週毎週、何年も試合に行っているのに、1日中ベンチで試合を見ているだけ。
二度と来ないゴールデンエイジの週末を、無駄にしてしまいました。
本当に後悔しています
なので、あなたのお子さんがそのようなことにならないためにも、ある程度野球の基本動作ができるようになってからチームに入れることを強くお勧めします。
お父さん、お母さんが野球経験者であれば、休みの日に公園などにいってキャッチボールをしてあげたりノックをしてあげたりしましょう。
楽しみながら続ければ、子供はみるみる上達していくと思います。
そして、できることならば、親御さんが現代の野球理論を学んで、徐々に練習内容のレベルを上げていきましょう。
昔の根性野球の時代と違って、効率よく野球の技術、さらには運動神経を高める練習方法が明らかになっていますので、そのような練習をさせてあげましょう。
チームに入って冷遇されるよりは、はるかに上達が早くなるはずです。
野球経験のない親御さんであれば、子供を野球スクールに入れることも選択肢の1つとして考えていいと思います。
スクールはチームと違ってビジネスですから、すべての子供たちを平等に責任をもって指導します。
厳しい競争はないので、甘ったるいと感じる親御さんもおられるかもしれませんが、チームに入ってほったらかしにされるよりははるかに充実しているはずです。
息子の友人たちの中には「ポルテ」で野球を始めて、そこである程度上達してからクラブチームに入るというパターンの子が結構いました。
スムーズにステップアップできるので、このパターンは結構お勧めですね。
わが子もそうすれば良かったと、深く後悔しています。
野球スクールにも様々ありますが、ポルテは全国展開している名の知れたスクールなので、最初に野球を始める環境としてはとても良いと思います。
⇒「野球スクール・ポルテは物足りない?月謝や口コミも検証してみた」
いかがでしたでしょうか?
「何歳から野球チームに入るべきか」問題に唯一の正解があるわけではありません。
子供の資質や指導者の方針によっては「小学校低学年から入団して正解だった!」というケースももちろんあると思います。
しかし、私が9年間にわたり多くのチーム、多くの子供達を見てきた経験上、大半の子供にとっては低学年からの入団はデメリットの方が大きいと思っています。
ひとつの判断材料にしていただければ幸いです。
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